パペット
※大河→←吾郎
「大河、こう、ツーアウトってしてみ?」
先輩のつくった手の形は明らかに影遊びでよく見るキツネのそれで
「それツーアウトじゃないっしょ…つーかなんで、」
「いいからいいから!」
詰め寄る先輩にたじろいだ
引く気がないようなので、ため息一つついて指を動かし相手の希望する形にして見せる
「…はあ、はい。これで気ぃすみました?」
つくづくおれも先輩に甘いよな
「ほれ!奪っちゃった!」
「?!!」
刹那、なにをされたのか分からなかった
なにかがあたった感触、これは、
視線をおとすと重なる指先、あげてみれば先輩の満悦の笑顔
なにがそんなに嬉しいんだ、
ただ、指先が合わさっただけなのに
唖然とする俺を見越したのか、形がちゅーしてんだろ、俺とお前の手
だんだん言っていて恥ずかしくなったのだろう。後のことばが小さくなり、最後にはふいとそっぽを向いた
耳が赤く色づいているのに気が付いて、それをお裾分けしてもらったかのように
自身の顔も熱くなるのがいやでも分かってしまって、
柄にもなく胸が、高鳴る
「…お、照れてやんの〜大河くんかーわいー」
「な、このっ…!」
いつからこっちを見ていたんだこの人!
照れていたのはお互い様だろう、赤みの残る顔を見合わせてそう思う
否定しようと手を振り上げるが身長差もあって軽くかわされた。くやしい
「ははっいつかちゃんとしたちゅーしようなぁ!」
「〜〜っだれがするか!」
それを言うのがそもそもの目的かよ
ずるい。思わず動揺して声が上擦ってしまった
同時に、年上としての余裕を見せつけられた気がした
ひらひら手を振りながら俺のもとを去っていく背中をただただ睨む
片思いに終止符を打つのも時間の問題かも知れない
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先輩覚えてろよ!
逆襲大河verも書きた(黙)
背景描写がありませんがグランドで部活中です。なにこのバカップル、と周囲は傍観←
両片思いがだいすき!ぷにぷにほっぺの大河にちゅーしたい(おまえがかい)
これもCMから。ぱぺっとってかわいいな〜*^v^*